差出人: 熊本産業保健推進センター [sanpo43@mvd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年10月1日金曜日 15:56
件名: ◆◇◆熊本産業保健推進センターメールマガジン第37号◆◇◆

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2010 / 10 / 1
≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫
第37号
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トピックス
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1 受動喫煙による年間死亡者は6,800人
受動喫煙が原因で肺がんや心臓病で死亡する成人は、国内で毎年約68
00人に上るとの推計値を厚生労働省研究班が9月28日、東京で開かれ
た受動喫煙対策をテーマにしたシンポジウムで発表しました。
女性が約4600人と被害が大きく、全体の半数以上の約3600人は
職場での受動喫煙によるものとみられています。
研究班は2005年に実施された受動喫煙状況に関する調査を基に、男
女ともに職場で受動喫煙にさらされていると推定、肺がんや虚血性心疾患
などの病気になる危険性を1.2〜1.3倍になるとした国際機関による
疫学調査から、受動喫煙によって増えるリスクを加味して死亡者数を推計
したものです。

2 中央労働災害防止協会主催『運送業務のための腰痛予防研修会』が
平成22年10月8日(金)アクロス福岡国際会場(受講料無料)
午後1時〜午後3時
の予定で開催されます。詳しくは熊本産業保健推進センターホームペー

http://www.kumamoto-sanpo.jp/
更新情報をご覧ください。

3 「平成22年版厚生労働白書」が8月27日に発表されました。
発表から少し時間が経ちましたが、今年の白書では「厚生労働省改革元
年」と位置付け、年金記録問題や薬害肝炎問題の反省を踏まえた「役所文
化を変える」取組を記述。その上で、今後日本が進むべき方向として新た
に「参加型社会保障(ポジティブ・ウェルフェア)」の考え方を提起、現
時点の検討状況を記載しています。
詳しくは、
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/10/index.html
をご覧下さい。
4 「第58回日本職業・災害医学会学術大会」の開催
平成22年11月5日(金)から6日(土)に、千葉市において第58
回日本職業・災害医学会学術大会が開催されます。(日本職業・災害医学会)
詳しくは
www.jsomt.jp/jsomt58/
をご覧下さい。

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研修・セミナー案内
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場 所 熊本産業保健推進センター 2階会議室(熊本市花畑町9-24 住友生
命熊本ビル)
時 間 14:00〜16:00(異なる場合は、「※注」を記載)
参加費 無 料
※当センターには、駐車場はございません。ご来所の際は、公共交通機関等
のご利用をお願いします。

【今 月】
☆10月 1 日(金) 『職場の感染症対策〜新型インフルエンザから今後の
危機に備えて〜』
小柳 敦子 相談員
新型インフルエンザ対策などから、問題点と今後の危機管理を検討する。
(グループ討議)
☆10月 4 日(月) 『衛生管理に必要な労働安全衛生関係法令(U)』   
藤田 泰生 相談員
衛生管理担当者として知っておくべく関係法令について、クイズ方式に
より分かりやすく学ぶ。(参加形式・クイズ)
☆10月 8 日(金) 『職場における自殺の予防と対応(T)』
岡田 修治 相談員
「自殺予防セミナー」より(質疑応答・講義)
☆10月13日(水) 『オフィスにおけるVDT作業』
島村 佳子 相談員
PC作業等の健康へ及ぼす影響と、快適に作業を行うための正しい作業
管理、作業環境管理、
健康管理の知識を身に付ける。VDT体操の実習も行う。(実習・質疑応答)
☆10月20日(水) 『チームワークを高めるためのコミュニケーションの
取り方』
森田 裕子 特別相談員
小集団活動や社内会議の活性化を図るため、チームワークを高め、よりよ
いコミュニケーションの取り方についてワークを通して学ぶ。
(ロールプレイング)

【来 月】
☆11月 8日(月) 『検知管による有機溶剤の測定とその注意点』
山口 浩一 相談員
実際に検知管による測定を行い、使用方法と使用上の注意点について学ぶ。
(実 習)
☆11月12日(金) 『職場における自殺の予防と対応(U)』  
岡田 修治相談員
「自殺予防セミナー」より(講義・質疑応答)
☆11月16日(火) 『「食育」講座・メタボ対策』稲田 美和子 相談員
いま、なぜ「食育」か?日本の食生活の変化から見る生活習慣病の予防
と治療のヒントについて学ぶ。(演 習)
☆11月17日(水) 『U−1 メンタルヘルスケアの具体的進め方(座学
編)』           島村 佳子 相談員
@社内教育研修と情報提供、A職場環境の把握と改善、Bメンタルヘル
ス不調への気付きと対応、C職場復帰への支援について、総括して学
ぶ。(講義・質疑応答)
☆11月20日(土) 『U−2 積極的な傾聴訓練(実技編)』
廣P 靖子 相談員
島村 佳子 相談員
中嶋 朋子 特別相談員
メンタルヘルス不調者への気付きとタイムリーな対応ができるように面
接技法を身に付ける。リラクゼーションの実技も行う。
※注 10:00〜16:00
【休日開講】 平日が困難な方、是非ご参加下さい。
☆11月23日(火) 『衛生管理のための「衛生パトロールの進め方」〜実
地研修〜』 石原 徳一 相談員
実際に事業場を訪問し、効果的な衛生パトロールの仕方と実施後の評価、
改善方法について研修を行う。〜大阪製鐵叶シ日本製鋼所にお伺いして〜
(講義・質疑応答)
※注 13:30〜16:30
【休日開講】 平日が困難な方、是非ご参加下さい。

※当センター研修会の申込みは、
http://www.kumamoto-sanpo.jp/FormMail/session/FormMail.html

〜その他の研修会ご案内〜
◎ 「事業主のための復職セミナー」(熊本障害者職業センターと産業保健推進
センター共済事業)
メンタルヘルス不調により休職者が増加する中、「職場復帰の判断基準は」、
「リハ ビリ出勤は必要か」、「復帰した現場で配慮すべきことは」と言った疑
問の声が寄せられています。そこで、具体的事例にもとづくワークショップ
方式の検討会を通して、円滑な職場復帰に繋ぐためのセミナーを開催するこ
ととしました。
1.開催日時 平成21年10月 4 日(月)(13時30分〜16時20分)
2.開催場所 熊本市国際交流会館
熊本市花畑町4−8 (TEL096−355−6311)
3.講  演
演 題 「復職支援にかかる実務者のための連携のあり方」
熊本産業保健推進センター 基幹相談員
保健師・産業カウンセラー     島村 佳子
アドバイザー:平山社会保険労務士事務所 社会保険労務士 平山 秀光
4.定員 20名(先着順にて定員に達し次第締め切らせていただきます。)
5.参加料 無 料
※申込は、熊本障害者職業センター(рO96−371−8333
Fax096−371−8806)へお願いします。申込用紙等詳細につ
いては、当センターのホームページの2010.8.17付けの「更新情
報」に掲載しておりますので、ご活用下さい。
◎「石綿(アスベスト)関連疾患診断技術研修会」
呼吸器系の疾患を取り扱う医師等を対象に、石綿関連疾患に関する胸部画像
についての読影診断技術の向上により、当該疾患の早期診断を図るための専門
的な研修を開催します。(厚生労働省委託事業)
1.開催日時 平成22年12月 10 日(金)(18時00分〜20時00分)
2.開催場所 熊本県医師会館 7階会議室
熊本市花畑町1番13号 (TEL096−354−3838)
3.参加対象者 医師・産業医・放射線技師等の医療関係者
4.講師 (独)国立病院機構 山口宇部医療センター 
第二腫瘍内科医長 青江 啓介
(独)労働者健康福祉機構 長崎労災病院 内科部長 吉田 俊昭(敬称略)
5.定員 30名(定員になり次第締め切らせていただきます。)
6.参加料 無 料
7.申込受付 平成22年10月15日から受付を開始します。ホームペー
ジ等に掲載の参加申込書をご利用のうえ、FAXでお申し込
み下い。
※本研修会は、日本医師会認定産業医制度の産業医研修会としての指定を受
けており、受講された方は、生涯実地研修2単位が取得できます。
◎「産業医に対するメンタルヘルス対策等に関する研修会」
産業医(産業医等の労働者の健康管理、面接指導等に携わる医師)が、事業
者に対してメンタルヘルス対策及び過重労働対策を助言指導するに当たっての
資質向上を図るための研修会です。(厚生労働省委託事業)
1.開催日時 平成23年1月 22 日(土)(13時00分〜17時00分)
2.開催場所 熊本国際交流会館4階(第3会議室)
熊本市花畑町4番8号 (TEL096−359−2020)
3.参加対象者 労働者の健康管理、面接指導等に携わる産業医のみなさま方
4.講師 (医)佐藤会 弓削病院 診療部長 岡田 修治
日本産業衛生学会認定専門医 労働衛生コンサルタント 
小柳 敦子(敬称略)
5.定員 70名(定員になり次第締め切らせていただきます。)
6.参加料 無 料
7.申込受付 平成22年11月 1 日から受付を開始します。ホームペー
ジ等に掲載の参加申込書をご利用のうえ、FAXでお申し込
み下さい。
※日本医師会「認定産業医」生涯更新研修3.5単位が取得できます。
申込み等詳細については、平成22年10月25日までに、当センターのホー
ムページ http://www.kumamoto-sanpo.jp/ に掲載する予定です。
◎「精神科医等に対する産業保健に関する研修会」 (厚生労働省委託事業)
精神科医が事業場からのメンタルヘルスに関する相談等に適切に対応すること
が出来るよう資質の向上を図るための研修会です。
1.開催日時 平成23年1月 22 日(土)(16時00分〜19時20分)
2.開催場所 熊本国際交流会館3階(研修室1)
熊本市花畑町4番8号 (TEL096−359−2020)
3.参加対象者 精神科医のみなさま方
4.講師 熊本大学大学院医学薬学研究部環境保健医学衛生学助教
皆本 景子
熊本大学 名誉教授           上田 厚(敬称略)
5.定員 15名(定員になり次第締め切らせていただきます。)
6.参加料 無 料
7.申込受付 平成22年11月 1 日から受付を開始します。ホームページ
等に掲載の参加申込書をご利用のうえ、FAXでお申し込み下さい。
※日本医師会「認定産業医」生涯専門研修3単位が取得できます。
申込み等詳細については、平成22年10月25日までに当センターのホーム
ページ http://www.kumamoto-sanpo.jp/ に掲載する予定です。

◎「事業場実地研修会」のご案内
当センターでは、毎年1回主に「衛生管理のための効果的な職場巡視の進め方
と実施後の評価、改善方法を学ぶ」をテーマに実地研修を実施しています。今年
度は下記により実施しますので、皆様方の参加をお待ちしています。
日  時 : 平成22年11月23日(火曜日) 13:30〜16:30
※当日は、「勤労感謝の日」で祝日となります。
研修会場 :大阪製鐵叶シ日本製鋼所
〒869-0417熊本県宇土市境目町300番地  TEL 0964-22-3000
講  師 :熊本産業保健推進センター 産業保健相談員
元YKK AP(株)九州事業所 衛生工学衛生管理者 石原 徳一
定  員 : 15名(職種は問いません。)
受講料 : 無料
参加ご希望の方は、下記に必要事項をご記入いただきFAX又は当センターホ
ームページ(研修会の申込:メール)にてお申し込み下さい。
FAX送信先 熊本産業保健推進センター
FAX番号  096−359−6506
メールアドレス http://www.kumamoto-sanpo.jp/FormMail/session/FormMail.html

                               
熊本産業保健推進センター実地研修参加申込書

(ふりがな)
参加者氏名:               

事業所名:           所属部署・役職(職種)         

所在地:〒                        

電話番号               FAX番号                

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相談員のひとりごと 基幹相談員 小柳 敦子(産業医学担当)
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最近思うこと                   

 今年春頃から、再び健診業務をお手伝いする機会が時々あり、健康とは何
かと考え込むことがあります。特に加齢とともに、健康の概念も変わってく
るのではないでしょうか?
歳をとるとともに高血圧や糖尿病が増え、結果として動脈硬化性疾患も増
えてきます。一方癌の発生も増えていきますし、認知症にかかる可能性も十
分あります。これらは、日本人の寿命が延びてきたことにより増えてきた病
気です。「こうすれば若さが保てます」とか「ぼけない生き方」などという本
や商品があふれ、だれでも元気で長生きできることができると錯覚してしま
う時代です。最近の健康診断は検査項目が増えています。健診を受ける方の
希望でいくらでも増やすことができますし、地域・職域の中で決められるこ
ともあります。特に中高年の方々は健康な若い時の状態に比べ、かなり健康
面でも、体力面でも、落ちてきたことを自覚しており、さらに病気の影に怯
えた様子で、診察室に入って来られます。
結果説明で、少しでも検査値が基準値から外れていると、何を食べたらよ
いのですか、どうすれば基準値に戻れますかと質問が来ます。このような検
査値は、刻々と変動しています。その1点をとらえた数値ですし、基準値か
らわずかに外れているだけで、病気とは言えない範囲ですなどと、説明に以
前より時間がかかります。受診者の関心は病気(異常所見)の有無にあるよ
うです。ましてどんな検査結果も100%ではないということは、なかなか受
け入れられないようです。
そもそも健康という状態は、点では判断できません。生きているというこ
とは生まれてから死ぬまで連続した線でつながっています。もちろん病気も
死この線上にあります。
健康は、検査値のみで判断することはできません。一方、内視鏡や超音波
検査・MRI検査などでも、小さな変化を気にしすぎる方や異常がないと診断
されても一抹の不安を残している方が多いと感じます。
検査だけに頼る、健康診断がはたして,健康的な生活に導くのか疑問です
し、人は病気をそんなに排除したいのか考えてしまいます。歳を取って病気
になることは受け入れざるを得ないことですし、その先に死が来るのも自然
なことです。現在病気がないといわれても、明日のことはわかりません。だ
からこそ今日を大切に、楽しく感謝して生きることのほうが大切ではないの
でしょうか。
毎年健診を受け健康的生活を目指すこと、病気になったら、状況に応じて
最善と思われる対策を講じ、すぐに治らない病気であれば、病とともに生き
る覚悟をし、心穏やかに暮らすことが高齢者の健康管理ではないでしょうか。    

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編集後記
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熊本県は、鹿児島本線・肥薩線・三角線・豊肥本線・熊本電気鉄道・南阿
蘇鉄道・肥薩おれんじ鉄道が通っており、写真好き・鉄道好きの私(中村)
にはたまりません。
以前から撮影を兼ねて乗りたかった久大本線の「特急“ゆふいんの森号”」
・南阿蘇鉄道の「トロッコ列車“ゆうすげ号”」・豊肥本線の「臨時快速“あ
そ1962号”」・肥薩線の「SL“人吉号”」・熊本電気鉄道の元東急5000形
「通称“あおがえる”」・肥薩おれんじ鉄道の「臨時快速“スーパーおれんじ
号”」にやっと乗れ写真を撮りました。
三角線について触れますと、宇土駅から三角駅の25.6kmを結んでい
る短い線であります。この線を走る車輌(キハ31型)はワンマンカーです
。なお、土・日・祝日に限り1往復の臨時快速列車「天草グルメ快速“おこ
しき号”(キハ200系)」が運行しています。この愛称は日本の渚100選
に選ばれた宇土半島北岸の砂干潟「御輿来(おこしき)海岸」にちなんでい
ます。特別な車内設備はありませんが沿線の観光案内が放送されます。この
きれいな沿線の三角線に、是非乗ってみませんか。

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次回の第38号は11月1日(月)配信予定です。
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