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                2009 / 7 / 1

       ≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫

 
                 第22号

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 トピックス
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1 「産業医共同選任事業」のお知らせ
当事業は、労働者50人未満の小規模事業場の事業者が、他の事業者と共同
して産業医を選任・契約し、職場巡視、健康診断の結果に基づく保健指導、
長時間労働者への面接指導等の産業保健活動を実施した場合、その費用の一
部を助成する制度です。
今年度は、7月末まで登録申請を受け付けています。
当助成金の概要は、以下のとおりです。
@産業医と委託契約を締結後、産業保健活動を実施していただき、活動実績
に応じ助成金をお支払いします。
A支給額は、産業医活動1回あたり21,500円で、 1年度あたり4回が
上限(年間上限 86,000円)です。
B産業医については、当センターよりご紹介します。
C助成期間は3年間です。
当助成金について詳しくお知りになりたい方は、当センターまでお電話くだ
さい。
ご要望があれば、事業場までお伺いしてご説明させていただきます。

2 新型インフルエンザ、世界的大流行
6月11日、遂にWHOは新型インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を最
高の「6」に引き上げ、世界的大流行(パンデミック)を宣言しました。
国内では、6月21日現在、既に33都道府県で833例の患者が確認され、
熊本県においても1例確認されていますが、多くの方は軽症のまま回復して
おられます。
 ただ、歴史的にみると、過去に発生した新型インフルエンザでは、秋以降
に第2波や第3波の大きな流行が発生している例があります。必要以上に不
安に感じる必要はありませんが、侮らずに、今後もきちんと対応していくこ
とが重要です。
 また、高齢の方、慢性の病気をお持ちの方、妊娠されている方、小さなお
子さんなどが感染した場合は、通常のインフルエンザと同じように重症化す
るおそれがあるので、注意してください。                                       
 新型インフルエンザ発生国に渡航された方や兵庫県、大阪府、福岡市方面
に行かれた方で、滞在から7日以内にインフルエンザ様の症状(鼻水・鼻閉、
のどの痛み、咳、発熱など)のある場合直接は、医療機関を受診せずに、保
健所に設置されている「発熱相談センター」に電話をして、指示を受けてく
ださい。
 県内の「新型インフルエンザ相談対応窓口」は下記のとおりですので、労
働者への周知をお願いします。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/kenkou/influenza/madoguchi/local/kumamoto.html

3 熱中症の予防におけるWBGTの活用について
職場における熱中症への備えについては、先月号でもお知らせしたところで
すが、今般、厚生労働省より新たな「職場における熱中症予防対策」が示さ
れ、ポイントに、WBGT値(湿球黒球温度℃)を求めること等により、職
場の暑熱の状況を把握し、必要な作業環境管理、作業管理、健康管理等を行
うことが挙げられています。
暑さ指数であるWBGT値(湿球黒球温度 ℃)は、労働環境において作業者
が受ける暑熱環境による熱ストレスの評価を行う簡便な指標で、暑熱環境を
評価する場合の基本的温熱諸要素(気温、湿度、風速、輻射(放射)熱)を
総合したものとなっています。
 当センターでは、熱中症指標計(WBGT)を1台所有し、貸出もいたしてお
りますのでご利用ください。
また、厚生労働省より示された新たな「職場における熱中症予防対策」につ
いては、下記よりご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/06/dl/h0616-1b.pdf

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 ★☆★平成21年度産業医特定科目専門研修会開催のご案内★☆★
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産業医研修の実施
平成21年度産業医特定科目専門研修会が、くまもと県民交流館パレア
「パレアホール」で7月21日(火)に開催されます。
詳細については、熊本県医師会(http://www.kumamoto.med.or.jp/)又は
当センターホームページをご覧ください。

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 研修・セミナー案内
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
場 所:熊本産業保健推進センター会議室(熊本市花畑町1-7MY熊本ビル8階)
時 間:14:00〜16:00(異なる場合は、「※注」を記載)
参加費:無料
※契約駐車場の無料券の配布は3月で廃止いたしましたので、来所の際は、公共
交通機関をご利用下さい。

【今月】
☆7月 2 日(木) 『産業保健に必要な疫学(1)』
                         加藤 貴彦 相談員
疫学の入門編です。

☆7月 3 日(金) 『職場におけるメタボ対策』
 「※注 14:30〜16:30」        小柳 敦子 相談員
メタボ対策には、事業場自体の取組が欠かせない。メタボ対策への事業場の取組
状況についての検討を行います。

☆7月 9 日(木) 『「労働衛生工学」とは?』
                         石原 徳一 相談員
労働衛生管理において「労働衛生工学」に求められている点について考える研修
会です。

☆7月14日(火) 『睡眠は健康のバロメーター 〜たかが睡眠 されど睡眠〜』
                         島村 佳子 相談員
・睡眠についての基礎知識・睡眠環境の整備・自律訓練法の実習などについての
研修を行います。

☆7月27日(月) 『衛生管理者になるための研修(U)』
                         山口 浩一 相談員
試験問題を主に作業環境要素について学ぶ研修会です。衛生管理者の能力向上教
育のためにも是非ご参加ください。

【来月】
☆8月 4 日(火) 『セクシュアルハラスメント 相談の方法と留意点』
                         松下 弘子 先生
       (熊本労働局雇用均等室セクシュアルハラスメント相談員・臨床心理士)
“被害を受けたという人のヒアリング、加害者と思われる人のヒアリング”
についての研修会です。

☆8月 6 日(木) 『産業保健に必要な疫学(U)』
                         加藤 貴彦 相談員
疫学基礎(「疫学の入門編」を踏まえて)の研修です。

☆8月17日(月) 『メタボリックシンドロームの予防と対策』
                        稲田 美和子 相談員
@肥満解消の食事A減塩食の実際B食事バランスガイド活用法C生活習慣の
改善(喫煙・飲食・運動)などについての研修会です。

☆8月19日(水) 『職場のメンタルヘルスケア概論(U)』
                         岡田 修治 相談員
産業医大 永田頌史先生「認定産業医研修スライド」より研修を行います。

☆8月26日(水) 『パワハラが起きるとき』
                      熊本労働局企画室 担当者
パワーハラスメントの事例と判例についての研修を行います。

☆8月31日(月) 『衛生管理に必要な労働衛生関係法令(T)』
                         藤田 泰生 相談員
衛生管理担当者として知っておくべき関係法令について、クイズ形式で勉強
していく研修会です。

▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。

研修会の詳細・お申込は
http://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html

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 相談員のひとりごと  基幹相談員 廣瀬 靖子(カウンセリング担当)
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最近の出来事!
                         
 スイカの美味しい季節を迎えて、思い出すのは暑い日に打ち水をした庭に
向かって縁側で足をぶらぶらと揺らしながら冷たいスイカを口いっぱいにふ
くんだ子供の頃の思い出です。打ち水で冷やされ、ひんやりとした空気と口
にふくんだスイカの甘さが今でもはっきりと浮かんできます。
しかし、最近は打ち水をしても熱湯をまいたように湯気が立ちそうな空気が
周囲をつつみこみます。いつのまにこんなに暑い日が続くようになったので
しょうか?
わたくしは、福岡出身で熊本に住むようになって「あぁ〜火の国熊本、と言
うだけあってとなりの県でも、熊本の夏は暑いのだなぁ」と長いこと思って
いましたが、今頃になってその勘違いに気づいたしだいです・・・。

毎日が日曜日のような生活になったわたくしを見ていて何かを感じたのでし
ょうか。息子が、生まれてまだ3週間の子犬を「子犬のお世話をすると毎日
が楽しいし、この犬が生きている間はお母さんはお世話があるから死ねない
よ!この犬よりも長生きしなきゃならないよ」と連れてきました。
それからは、母犬がわりに排泄の世話や餌の世話、予防接種、毎月の薬を飲
ませること等大変な毎日になりましたが、4ヶ月が過ぎ、片手にのる様に小
さかった犬も今は体重8キロ。個性も出てきて、朝夕の散歩の時は大変な力
で歩くようになりました。
 わたくしの希望は、飼い主の横を歩調をあわせて歩き、飼い主(わたくし)
の指示を忠実に守ってくれるような犬になって欲しいのですが、散歩用の綱
を銜え首を振り「ガオガオ、ウウウウ」と唸りながらわたくしより先を歩いて
います。
時々上目づかいにわたくしを見ている犬と会話することも増えたようですし、
まだまだ一日一万歩には程遠いですが、犬との散歩のおかげで万歩計の数が
増えたことは確かです。
メタボ予防の為に一万歩めざし、明日もわが友犬と共に散歩に出かけましょう。

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 編集後記
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 県内も段々と暑い日が増えてきました。まだ、梅雨のまっただ中、この高
温多湿の時期に多いのが熱中症です。当センターへの熱中症関係ビデオの貸
出が増えていますが、本数が少なく、皆様にはご迷惑をお掛けいたしており
ます。申し訳ございません。さて、新聞によると、熊本市消防局の調べで、
このところ年々熱中症での救急搬送が増えているそうです。本年すでに20
人近くが搬送され昨年を上回るペース、昨年搬送された157人の年代別で、
10代の部活動中の生徒や60歳以上の高齢者などが多く、特に高齢者は蒸
し暑い室内での脱水症状で重傷者が多いとの事。また、熱中症が発生しやす
いのは、@前日に比べ高温となった日A湿度が高い日B休み明けの部活練習初
日など、そのほか二日酔いや睡眠不足、発熱・下痢など体調不良の人、そし
て、肥満の人(ドキッ!)も発症しやすいそうです。屋外での作業や運動は
もちろんですが、屋内作業や雨の日の屋内スポーツ大会なども要注意です。
早めの水分補給などで充分気をつけましょう! 話は変わりますが、当セン
ター内に、「メンタルヘルス対策支援センター」が設置されました。対面のほ
か、専用の電話、ファックス、メールによりメンタルヘルス不調の予防から職
場復帰までの対策など全般について相談、問い合わせに応じます。また、事業
場を訪問してのアドバイス等も可能ですので、お気軽にお問い合わせ下さい。
(詳細については、当センターホームページをご覧下さい。)それでは皆様、
今後とも当センターをたくさんご利用いただきますようによろしくお願いい
たします。
※「熱中症」についての情報は、巻頭のトピックス欄をご覧下さい。

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 次回の第23号は8月3日(月)配信予定です。
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