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                2009 / 3 / 2

       ≪熊本産業保健推進センターメールマガジン≫

 
                 第18号

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 人事異動等の時期が近づいてきました。アドレス変更&メルマガ配信中止
 の確認をよろしくお願いします。
                  
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 情報誌「ゆた〜と」の廃刊のお知らせ
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これまで、多くの方に当センター情報誌「ゆた〜と」をご愛読いただきありが
とうございました。
ご承知のとおり、政府による独立行政法人の見直しが進められているなか、産
業保健推進センターなどを運営する労働者健康福祉機構も大幅な経費削減を求
められており、情報誌については、各産業保健推進センターでの発行を廃止す
ることとなりました。
当センターにおいても、開設の翌年の平成7年に創刊号を発行以来、15年に
わたり年4回定期的に発行してまいりましたが、今年度をもって廃刊となりま
した。
ようやく産業保健関係者の方々に、産業保健に関する情報源として認知され始
めたところで廃刊となることは非常に残念ですが、ご理解のうえお許しいただ
きたいと思います。
今後は、情報誌に代わり、ホームページとメールマガジンにより最新の産業保
健情報の提供を行っていくこととなりますが、より読みやすく、より充実した
内容になるよう努めていきたいと考えています。
メールマガジンの登録件数は、今のところまだ240件程度で、情報誌の発行
部数2500部の10分の1にも満たない状況です。登録は、当センターホー
ムページからも可能ですので、まだ未登録の方へメールマガジンをご紹介いた
だければ幸いです。
また、「平成21年度 産業保健研修計画」については、近日中にお知らせいたし
ます。
今後も研修や相談等の業務により、産業保健活動の活性化にさらに貢献できれ
ばと考えておりますので、引き続き当センターのご利用をお願いいたします。
最後に、これまで情報誌にご寄稿いただきました多くの皆さまに感謝申し上げ
ます。

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 ☆★☆ 無料駐車券の廃止のお知らせ ☆★☆
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 いつも、当センターをご利用いただきありがとうございます。
 これまで、研修などで当センターにお越しいただく際、入江駐車場の無料
駐車券を差し上げておりましたが、政府による独立行政法人の大幅な経費削
減により、平成21年4月から無料駐車券をお渡しすることができなくなり
ました。
 みなさまにはご不便をお掛けし大変申し訳ありませんが、当センターへお
越しの際は、公共交通機関をご利用いただきますようお願いいたします。

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 トピックス
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1 小規模事業場産業保健活動支援促進助成金のお知らせ(訂正)
平成21年度助成金の受付期間が、2月1日から7月末までとなりました。
この助成金制度については、先月のメールマガジンでご紹介したところですが、
登録申請期間が7月末までと2ヶ月間延長されました。
 この助成金について、詳しくお知りになりたい方は、当センターまでお問い合
わせください。
ご要望があれば、事業場までお伺いしてご説明させていただきます。
http://www.rofuku.go.jp/sanpo/jyoseikin/sinjoseikin-1.pdf

2「メンタルヘルス対策支援センター」のご利用について
 働く人の健康を支援するため、昨年10月より当センター内に「メンタルヘルス
対策支援センター」を開設しています。
 この事業は、メンタルヘルス対策への助言、相談機関の利用促進、職場でのメン
タルヘルスケア向上を目的としています。
 従業員の心の健康対策への取り組み方法がわからないという経営トップの皆様、
メンタルヘルス対策支援センターを気軽にご利用ください。

http://www.rofuku.go.jp/sanpo/eap/jigyousha.html

この事業の詳細及びメンタルヘルス対策支援のお問い合わせは、以下までお願いし
ます。
メンタルヘルス対策支援センター(熊本産業保健推進センター内)
TEL 096−353−5480  FAX 096−359−6506


3「石綿障害予防規則等の一部を改正する省令」が、2月5日に厚生労働省より
公布されました。
 省令の要旨は、次のとおりです。
(1)事前調査の結果等の掲示
建築物の解体等の作業を行う際に、事前に行うこととされている石綿等の使用の
有無の調査の結果等を掲示させるものとすること。
(2)隔離の措置を講ずべき作業の範囲の拡大
石綿等が使用されている断熱材、耐火被覆材等の除去の作業であって、石綿等の
切断、穿孔、研磨等の作業が伴うものについて、隔離の措置を講ずべきものとす
ること。
(3)隔離作業場所における新たな措置の義務付け
吹き付けられた石綿等の除去等の作業を行う際は、隔離の措置を講じるとともに、
隔離作業場所の排気に集じん・排気装置を使用すること、隔離作業場所を負圧に
保つこと及び隔離作業場所の出入口に前室を設置することを義務付けること。
(4)隔離作業場所内の石綿等の粉じんの処理
隔離の措置を解除するに当たっては、事前に、隔離作業場所内の石綿等の粉じん
を処理するものとすること。
(5)電動ファン付き呼吸用保護具等の使用の義務付け
吹き付けられた石綿等の除去の作業について、電動ファン付き呼吸用保護具又は
それと同等以上の性能を有する呼吸用保護具の使用を義務付けること。
(6)船舶の解体等の作業に係る措置
船舶(鋼製の船舶に限る。)の解体等の作業について、建築物等の解体等の作業に
係る措置の規定の一部について適用するものとすること。

詳細については、以下をご確認ください。
  http://www.jaish.gr.jp/anzen/hor/hombun/hor1-2/hor1-2-162-1-0.htm

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 新着情報
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【DVD】
○ 見てわかるパワー・ハラスメント対策 1 (22分)       
気づこう!パワー・ハラスメント
監修 金子雅臣
 パワハラが起きる状況を、パワハラの原因タイプ別に分類した事例で展開
します。管理監督者から非正規従業員までのすべての働く人を対象に、パワ
ハラ防止の基本を分かりやすく解説します。
整理番号[5−195]  バーコードナンバー[2100803]
○ 見てわかるパワー・ハラスメント対策 2 (25分)       
管理職がパワハラ加害者にならないために
監修 金子雅臣
 業務を進める上で、管理者から部下への指導は不可欠です。そこでどんな
言動がパワハラとなり、どうすればパワハラにならない指導ができるのか、
管理職のタイプ別事例を通して解き明かします。
整理番号[5−196]  バーコードナンバー[2100804]

【図書】
○01-120 安全衛生社内様式集・規程集(改訂2版)
○01-265 安全管理マニュアル(改訂2版)
○01-266 運送業・倉庫業の安全管理マニュアル(改訂4版)
○01-267 プレス加工業の安全管理マニュアル(改訂4版)
○01-268 建設作業所の安全管理マニュアル(改定2版)
○01-269 職場点検マニュアル(改訂2版)
○01-270 建設業の安全作業標準集(改訂2版)
○01-271 製造業の安全作業標準集(改訂3版)
○01-272 安全作業シート集(改訂)
○01-273 危険予知訓練マニュアル(改訂2版)
○01-275 職長教育マニュアル(改訂3版)
○01-276 交通事故防止マニュアル(改定5版)
○01-277 建設業の災害防止マニュアル(改訂3版)
                     労働調査会出版局 著著

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 研修・セミナー案内
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○熊本産業保健推進センターの研修会○
於:熊本産業保健推進センター会議室 14:00〜16:00

▼03月26日(木)の廣瀬談員の研修会(54)は定員に達しました《受付終了》

【今月】
☆3月 3 日(火) 『作業環境測定・評価とその報告書の見方』
                         山口 浩一 相談員
          報告書をお持ちの方は持参して下さい。
☆3月16日(月) 『三次予防としてのメンタルヘルス対策』
                         古賀 幹浩 相談員
          復職支援対策を中心に研修を行います。
☆3月18日(水) 『うつ病の症状と治療』
                         岡田 修治 相談員
          一般内科うつ啓発スライドよりの研修を行います。

【来月】
 ※来月(4月)は、研修会はお休みです。5月からの新年度分については現在、
各相談員の先生方とテーマ、日程等調整中です。完成次第、ホームページなどに
よりお知らせいたします。

▲研修会の定員は各18名です。お申し込みはお早めに。

研修会の詳細・お申込は
http://www.kumamoto-sanpo.jp/session/index.html

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 産業医研修会のお知らせ
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平成20年度産業医特定科目専門研修会の開催について【熊本県医師会】
平成21 年3 月5 日(木)午後6 時30 分〜午後9 時30 分
http://www.kumamoto-sanpo.jp/documents/210305kensyu.pdf

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 相談員のひとりごと   基幹相談員 古賀 幹浩(メンタルヘルス担当)
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“派遣切り”のその後は‥?

 連日のニュースで話題に取り上げられていますが、去年の秋のアメリカ発の
100年に一度と言われている経済危機の煽りを受けて、年末から今年の3月に
かけてのいわゆる“派遣切り”を中心とした非正規社員の解雇が大きな社会問
題となっています。非正規社員に留まらず、報道されている以上に正規社員に
まで解雇が拡大している厳しい現状のようです。突然に職や住まいを奪われた
非正規社員の経済面・生活面の眼前の困窮的状況は切迫しており、何らかの救
済措置が必要だと痛感します。
 今の経済状況および労働環境の変化は、「失われた10年」と言われているバ
ブル崩壊期よりもごく短期間での激変だと言えるかもしれません。バブル崩壊
後は終身雇用から成果主義へと移行し、1990年代後半から企業でのリストラが
進み、いわゆる“勝ち組・負け組”といった言葉が生まれ、非正規社員が増加
していくなど、大きく雇用形態が変化していった時期でもありました。
 その結果どのような問題が生じたかと振り返ってみますと、平成10年からは
働き盛りの中高年労働者をはじめとして、年間の自殺者数が大幅に増加して3
万人を突破しており、この10年間にわたり未だに3万人を割り込む事のない高
水準で推移しています。また、「うつ病」「職場不適応」などを中心とした職場
でのメンタルヘルス問題も徐々に顕在化してきて関心が高まってきた10年間で
あったろうと思います。
 このように過重労働や自殺者の増加が問題となってきた時期と比較しても、
今回の短期間での「激変」が職場環境にどのような悪影響をもたらすか‥火を
見るよりも明らかだと思います。
 非正規社員の問題だけでなく、解雇を免れた正規社員の今後の職場環境およ
びメンタルヘルス問題が今後どうなっていくのだろうか‥?と考えるのは私だ
けではないと思います。
 経済状況から現時点では労働量そのものが激減し、それに対応して労働力が
削減されている状況ではありますが、今後推察されるのは正規社員一人当たり
の労働負荷(量および質)の増加が考えられます。当然、労働そのものによる
ストレスが増加するでしょうし、加えて、いつ解雇になるかどうか分からない
といった将来への不安に曝され続けるストレスもあるでしょう。その結果、そ
れも近い将来、今まで以上に「うつ病」等の職場関連のストレス疾患の増加、
それに伴うメンタルヘルス問題による休職者や自殺者数の増加、更に一人当た
りの負担増加へ‥といった悪循環に陥っていくのではないかという最悪のシナ
リオを懸念しています。
 今まで時間をかけて築き上げてきた各職場でのメンタルヘルス対策が、この
構造的にも歪んだ労働環境にどれだけ対応していけるのだろうか?とつい悲観
的にも考えてしまいます。
 労働者を「人財」ではなく「人材」として見て扱ってきた傲慢な企業理念のツ
ケが、今回の“派遣切り”といった悲劇を生んだとも言えると思うのです。各企
業が過去を振り返って教訓として認識し変わることができれば、より良い労働環
境を創造していけるでしょうし、私の想像している最悪の将来像もきっと払拭さ
れることでしょう。
 私の想像が老婆心だったと笑える時期が来る事を切に願っている今日この頃で
す。

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 編集後記
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昨年の流行語大賞に「アラフォー」が選ばれましたが、「アラフィー」(50歳前後)
と呼ばれる年齢になったここ数年、特に人の名前が思い出せなくなりました。
 「ほら、あの人たい。あのドラマに出よった人」。周りがわかってくれないと
「何でわからんと?」とイライラ。「あ」から「わ」までを順番に言ってみても
思い出せず、解決するまでその人の顔が頭から離れずに気になって仕方がありま
せん。
 しかし、名前を思い出した時の清清しさ、スッキリ感もたまらないものがありま
す。

「健脳」とは、脳を健やかに保ち、脳の老化を防いで記憶力や理解力などの低下
を防ぎ、ぼけないことだそうです。そのための玄米や青魚などの「健脳食」や、
グー、チョキ、パーを切り替えながら指先を動かす「健脳体操」などもあるよう
ですが、現在推賞されている脳の老化を防ぐ方法の一つは、
@ 深呼吸を意識的に行ったり、タバコを吸わないなどで脳の低酸素状態を防ぎ、
A 肝臓をいたわり丈夫にしておいて、肝臓が作り出すグルコースという糖の
低下を防ぎ、
B 脳を形作っているタンパク質を補うため、大豆など豆類の良質の植物性タン
パク質を意識的にとること
だそうです。

タバコと晩酌がやめられない自分に向かって言われているようで、耳が痛い話です。

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 次回の第19号は4月1日(水)配信予定です。
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