労働者健康安全機構 熊本産業保健総合支援センター
 

平成29年の労働基準法等に基づく監督指導の実施結果 【熊本労働局】

 

 

  〜「労働時間・休日」に関する違反が最多(493事業場)〜

 

  熊本労働局は、平成29年に管下の労働基準監督署(熊本、八代、玉名、人吉、天草、菊池)が実施した労働基準法、最低賃金法および労働安全衛生法に基づく定期監督等の監督指導の実施結果を取りまとめられ、公表されました。

 

 【平成29年の監督指導の実施結果のポイント】(一部抜粋)

 

 ○全体の実施状況

   ・監督指導実施事業場数 3,146事業場(2,989事業場)

   ・うち違反事業場数     1,853事業場(違反率:58.9%)

 

 ○主な法令違反の状況

  ・「労働基準法」の違反では、「労働時間・休日」の違反が493事業場(監督実施事業場全体の15.7%) で認められ、最も多く、次いで「割増賃金」の違反が382事業場(同12.1%)、「賃金台帳」の違反が172事業場(同5.5%)で認められました。

  ・「労働安全衛生法」の違反では、「安全基準」の違反が469事業場(監督実施事業場全体の14.9%)で認められ、最も多く、次いで「健康診断」の違反が237事業場(同7.5%)、「安全衛生管理体制」の違反が173事業場(同5.5%)で認められました。

 

 ◎違反内容の主な内容(一部抜粋)

  ・常時50人以上の労働者を使用しているのに、法定の管理者(安全管理者、衛生管理者等)を選任していない。

  ・法令で定める規模の事業場であるにもかかわらず、衛生委員会を設置していない。

  ・労働者に有害な業務を行わせるにもかかわらず、保護衣、保護眼鏡、呼吸用保護具等適正な保護具を備えていない。

  ・雇入れ時等の教育、法令で定める危険有害業務に関する特別教育、建設業法における職長等の教育を実施していない。

  ・法令で定める有害業務を行う屋内作業場等において、作業場の環境測定を実施していない。また、その結果を残していない。

  ・常時使用する労働者に対し、1年以内ごとに1回、定期に健康診断を実施していない。

  ・法定の有害業務に従事する労働者に対し、特殊健康診断を実施していない。

 

  その他詳細は下記リンクをご覧ください。

  平成29年の労働基準法等に基づく監督指導の実施結果【熊本労働局】(PDFファイル)